原本:「SCRUM: THE ART OF DOING TWICE THE WORK IN HALF THE TIME」
翻訳:「スクラム 仕事が4倍速くなる“世界標準”のチーム戦術」
(※ 記事の内容は原本です)
概要:
Chapter 1: The Way The World Works is Broken
- 今までのウォーターフォールがなぜ失敗を招くか
- 別手法として、スクラムというものがある
- スクラムではどういった思考でプロジェクトを進めていくのか
- スクラムで生まれる利点
Chapter 2: The Origins of Scrum
- スクラムの思想の起源、時代背景
- 初めにスクラム方式の”実践”を行ったのは日本だった
- スクラムに適応出来なかった会社の実際の末路
Chapter 3: Teams
- メンバーの力量の幅が1,2程度であれば、チームの力量は100の幅がある
- メンバーは担当分野はあるが、チームの “全てのこと” を “だいたい” 知っている
- 人を批判するのではなく、制度を批判していく
Chapter 4: Time
- スプリントの話
- デイリースクラムの話。毎日決まった時間に “やったこと” , “やること” , “困りごと” の共有を15分以内で。
- 開発業界以外でのスプリントの成果
Chapter 5: Waste Is a Crime
- 人は本当はマルチタスクには動けない
- 半分終わった は 何も終わっていない
- 問題は見つけた瞬間に腰を上げよう。後からだと24倍時間がかかる
- 頑張りすぎはタスクをさらに増やす。適度に休め。
- バカだと思うルールはやっぱりバカだから変えよう。
Chapter 6: Plan Reality, Not Fantasy
- 計画しすぎるな、だいたい間違いだから
- やることに大きさの尺度つけよう
- プランニングポーカーの話
- ストーリーとベロシティの話
Chapter 7: Happiness
- 幸せに働くと生産性も上がっていく不思議
> その他はなんだか宗教染みててさらっと読んで済ませた…
Chapter 8: Prioritize
- Backlogにリストをつくる
- プロダクトオーナーの話
- 価値のあるものを優先的に作って早く提供する
- 全機能の80%ほどは、なくていいものと気づく
- 追加機能の変更には柔軟な姿勢をもつ
Chapter 9: Change the World
- 教育現場に用いた例
- 貧困地域の援助活動に用いた例
- 政治活動に用いた例
感想:
個人的に印象に残った箇所
- メンタル的核心をついていると思った (Chapter1)
なぜフロントデザインは素晴らしいのにその裏の仕組みとなるとレガシーとなり、 さらにそれがそのままの状態であるのか。 それはだれも真のユーザ視点に立てていないし、何より開発者自身が開発者の視点を持てていない。 みなが言うことはそろって ”それは僕の仕事じゃない”。 たがその思考は全くスクラムのそれとは異なる。 (オレオレ翻訳&要約)
- 努力主義者がおったまげるような成果主義論 (Chapter 5)
半分終わった は 何も終わっていない。 半分終わった状態が一番の罪である。 なぜなら時間をかけているにも関わらず完成していない。 ならばいっそのこと始めから何もせずにいた方が格段に良い。(オレオレ翻訳&要約)
- 変化に適応できない人は…. (Chapter 6)
スクラムは働く環境や文化を変える。 それはある面で少々怖いことで、 会社は変化に適応できない人を排除しなくてはいけない。 彼らが無能であるということではない。 ただ、彼らはチームや会社の利益のためではなく、属人性による自分の利益の為に知識や情報を出し惜しんでいるからである。(オレオレ翻訳&要約)
読み終えて
構成的にはチャプター毎に隙間時間に読み進めやすかった。
内容的には、スクラムの根本の話だったので初心者がこの本だけで実践するのは難しいのかもしれない。
私はスクラムっぽい開発を今まで複数のチームでしてきて、そういえば根本的な方針って何だろうかという思いから手にとった。
そういう気持ちで読む分には良い情報が詰まっているという感想です。