海外で働いてみたいと思うエンジニアは多いだろう。
そこで大きな壁となるのが就労ビザ。
ここでは技術を持ったエンジニアが正社員(単身)として働くためのビザ情報をまとめる。*1
アメリカ
名称 | タイプ | ビザ発行条件 | 備考 |
---|---|---|---|
H1B | 直接雇用型 | アメリカ拠点の会社に勤務 | 年間発行数が決まっている。 発行拒否の可能性もままある。 |
L1 | 駐在型 | 日本支社に1年以上勤務 | 発行上限はない |
一般的なのはH1Bと言われているが、技術者として働くには言語的にも技術的にも、
「世界中の技術者を差し置いてでも私を雇用すべきだ」っと言えない人は無理だと思う。
わざわざ物理的に遠い(英語も喋れないかもしれない)日本人かつビザが取れる確証もない候補者をそう簡単に採用するだろうか?
オーストラリア
名称 | タイプ | ビザ発行条件 | 備考 |
---|---|---|---|
417 | ワーホリ | 18歳以上30歳以下 生活の出来る資金を所持 |
発行上限はない。 1年滞在可。 各雇用元で最長6か月の就労 |
457 | 直接雇用型 | オーストラリア拠点の会社に勤務 IELTS 5.0 以上 |
指定の職業リストにある職種のみ |
457ビザに関してはビザ発行条件にIELTS 5.0 以上がある。IELTSは試験1回25,000円くらいでリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの項目がある。受験時には有効なパスポート原本が必要。詳細は公式ページへ。
ドイツ
名称 | タイプ | ビザ発行条件 | 備考 |
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WHV | ワーホリ | 18歳以上31歳以下 生活の出来る資金を所持 保険に加入 |
発行上限はない。 1年滞在可。 |
General Employment*2 |
直接雇用型 | ドイツ拠点の会社に勤務 スキルがあるか |
ベンチャーが多く個人的には日本人エンジニアもわりと働いている印象を持つ国。現地(ベルリン)で働いているエンジニアの友人曰く、都心部では英語は通じるが基本的に街はドイツ語らしい。
シンガポール
名称 | タイプ | ビザ発行条件 | 備考 |
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S | 直接雇用型 | シンガポール拠点の会社に勤務 スキルがあるか |
専門職・管理職・一般職。 最低賃金がS$2,200/月 |
EP | 直接雇用型 | シンガポール拠点の会社に勤務 スキルがあるか |
専門職・管理職。 最低賃金がS$3,600/月*3 |
働く側としては最低賃金の額以外に違いはなさそう。 雇用主側にとっては国に納める税金周りで違いがある様子(?) シンガポール政府の公式ページに審査シュミレータがあり、基本情報を入力すればどのビザ発行が可能かをテストできる。 ちなみに英語は公用語なのでどこでも通じる。
フィリピン
名称 | タイプ | ビザ発行条件 | 備考 |
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9G | 直接雇用型 | フィリピン拠点の会社に勤務 | なし |
フィリピン政府の公式ページを見ても本当に条件がこれだけでびっくりした。恐らくスキルがあるかどうかは審査項目なんだろうけど明確には何も書いていなかった。雇用主側が用意する書類でスキルを提示する感じなのかな?ちなみに母国語はタガログ語だが英語は公用語なのでどこでも通じる。
タイ
名称 | タイプ | ビザ発行条件 | 備考 |
---|---|---|---|
Non-immigrant-B | 直接雇用型 | タイ拠点の会社に勤務 | なし |
タイ政府の公式ページを見てもまたもや条件がこれだけでびっくりした。恐らくスキルがあるかどうかは審査項目なんだろうけど明確には何も書いていなかった。雇用主側が用意する書類でスキルを提示する感じなのかな?ちなみに母国語はタイ語で英語はほとんど通じない。バンコクなどは日本企業が多く日本語が通じるところもある。